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ソ連派 (朝鮮)[それんは]
ソ連派(ソれんは)は、第二次世界大戦後の朝鮮半島の北半部(北緯38度線以北)の体制(のちに朝鮮民主主義人民共和国となる)に参加したグループの通称。ソビエト社会主義共和国連邦領内出身の朝鮮系ソ連国民であり、ソ連軍人として朝鮮半島に進駐し、北朝鮮の統治機構に加わった。のちに北朝鮮内部の権力抗争に敗れて粛清される。 == 概要 == 19世紀、咸鏡道に隣接する清国領間島やロシア領沿海州に朝鮮人が移住するようになった。沿海州に住んでいた朝鮮人は、ソ連時代にスターリンによって中央アジアに強制移住させられる(高麗人)。彼らの中には共産党に入党したりソ連軍(赤軍)に加わった者もいた。第二次世界大戦終結とともに、その一部はソ連軍の朝鮮進駐に従って祖先の地に戻り、経済再建や朝鮮人民軍の創設などソ連型社会主義体制建設に参画することとなった。これがソ連派である。 しかし、朝鮮戦争の失敗とともに金日成は国内における権力確立を目指し、ソ連派の中心人物である許哥誼は1951年に失脚、のち自殺(変死)したとされる。1956年、朴昌玉らは延安派とともに金日成批判を行うが(8月宗派事件)、金日成ら満州派(国外パルチザン派)、及び当時満州派と同盟関係だった(後に離反・粛清)甲山派(国内北部パルチザン派)両派の反撃を受けて敗北した。この結果、ソ連派の約500人はソ連に帰国し、ソ連派の影響力は一掃された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソ連派 (朝鮮)」の詳細全文を読む
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